日常でよく失くしてしまう物、例えば鍵、スマートフォン、イヤリング、時計、メガネ、財布、免許証、パスポート、大切な宿題や書類などを見つけ出す方法をご紹介します。
これらのアイテムが家の中で見当たらない場合、大抵の場合は家のどこかに存在しています。
（これは、家族やペットがそれを移動させた場合を除きます。）
最終手段としてのおまじない活用
「にんにく、にんにく、にんにく」と繰り返したり、「ハサミさん、ハサミさん、私が探しているものはどこですか？」と問いかけるおまじないが効くと言われていますが、明らかに科学的ではありませんね。
こうしたおまじないを試す前に、もっと合理的な探し方を優先しましょう。
ここに効果的なステップを順に説明します。
1. 落ち着いて深呼吸する
まず、冷静になることが重要です。あわてても物は見つかりません。
「ない、ない」と焦ると、見つかるものも見えなくなります。
一息ついて、頭を冷やしましょう。
深呼吸をすれば、酸素が脳に行き渡り、思考がクリアになります。
2. 頭を整理する
次に、頭の中を整理しましょう。
混乱していると、目的の物に集中できません。
深呼吸の後で、頭を空っぽにすることから始めます。
この時点で、短時間の瞑想も役立つかもしれません。
3. 最後に使用した時を思い出す
探し物をする前に、それを最後に使用した時を思い返してください。
どこで、いつ使ったのかを冷静に振り返ります。
場所や状況を詳細に思い出すことで、次に探すべき場所の手がかりが得られます。
4. ありそうな場所をリストアップする
物を置きそうな場所を紙に書き出してみましょう。
不可能な場所を探すのは時間の無駄です。
リストを作成することで、ふとした瞬間に「あそこに置いたかもしれない」という思いが浮かぶかもしれません。
たとえば、車の鍵なら
- 玄関
- 台所
- 洗面所
- 電話台の上
- 自分の部屋
といったところでしょうか。
これらのステップを試した後でも見つからない場合には、おまじないを試しても構いませんが、それはあくまで最後の手段としてください。
5. 冷静になって一つずつ探す
探し物が見つからないとき、しばしばその理由は不十分な捜索にあります。
特に鍵や財布など、普段特定の場所に置いてあるものは、実はその場所にあることが多いです。
多くの場合、私たちは「失くした」と感じても、物は通常の場所にあり、単に目につかないだけです。
実際、最初に見つけられなかったものが、冷静になって再度チェックすると発見できることは少なくありません。
例えば、私自身も「眼鏡が見つからない」と思って探していると、実は頭の上に乗せていることがよくあります。また、「電子辞書がどこかに」と引き出しを探している最中に、机の上に普通に置いてあることに気づくこともあります。
失くしたと思った物は、実はいつもの場所にあることが多く、目に見えないだけです。
探す際には、以下の点に注意してみてください。
重なっている物の間に隠れている可能性
例えば、新聞紙や雑誌が積み重なっている間に、小さな物が挟まって見えなくなっていることがあります。
何かの下に隠れていること
転がりやすい物は、家具や家電の下に転がり込んで見つからないことがあります。
たとえば、ペンがラジカセやオーブントースターの下に隠れていることも。
床に落ちていること
家具や壁との隙間、例えば下駄箱や書棚の下、机の裏などもよくチェックする必要があります。
物が落ちていることは非常に一般的です。
これらの可能性を心に留めつつ、じっくりと探してみてください。
6. 偏見を持たずに冷静に探す
物を探す際は、パニックになることなく、冷静さを保って探しましょう。また、無意識のうちに抱いてしまう思い込みを排除することが重要です。
事例として、フィクションの世界から「赤毛のアン」のエピソードを挙げてみましょう。
この物語では、アンの育ての母マリラが紫水晶のブローチを失くします。通常、ブローチは彼女の部屋の針山に保管されていましたが、ある日それが見当たらなくなります。
アンがそのブローチを以前から褒めていたため、マリラは彼女が勝手に持ち出したのではないかと疑います。事実、アンは一度こっそりブローチを試着しましたが、その後しっかりと元の場所に戻しました。
しかしマリラはアンの言葉を信じず、彼女を厳しく問い詰めます。結果、アンは重要なピクニックを楽しみにしていたにも関わらず、部屋に閉じ込められてしまいます。
事件の真相は、マリラがショールを取り出した際にトランクからブローチが見つかったことで明らかになりました。ブローチはショールに引っかかっていただけでした。
このエピソードから学べる教訓は、偏見や先入観に囚われることなく、客観的に状況を見ることがいかに重要かということです。
物を探す際にも、これが適用されます。
物を探すときには、以下のような可能性も考慮に入れてください。
・ 他の物の間に挟まっている可能性
・ 何かの下や裏に隠れている可能性
・ 床に落ちている可能性
これらのポイントを踏まえ、ゆっくりと丁寧に探してみると良いでしょう。
それでも見つからない場合は、次のステップに進みます。
7. 予想外の場所も探してみましょう
人は時に予想外の場所に物を置くことがあります。
通常置かない場所に無意識のうちに置いてしまった可能性を考え、普段とは違う場所も探索してみましょう。
たとえば、キッチンやトイレなど、日常的に物を持ち込む場所に、物が置かれていることがあります。
また、何かをする途中で家族に呼ばれ、普段とは違う場所、例えばキッチンのカウンターに鍵を置いたままにしてしまうことも。
通常あまり物を置かない場所も念入りにチェックすると良いでしょう。
人が頻繁に通る場所や、普段と異なるルートも視野に入れて探しましょう。
8. 誰かが持っている可能性も考慮する
普段置きそうな場所やあり得る場所をじっくりと探しても見つからない場合、他の誰かが持っている可能性を考えてみましょう。
たとえば、自分の鍵や財布は自分がどこかに置いたはずですが、失くしたと思っている本や書類については、誰かが持っているかもしれません。
思い出してみて、既に返却した本や他の人に貸してしまった可能性を確認しましょう。
また、意図していなくても家族（特に子どもたち）が何かを持っていったり、配偶者が整理のつもりで移動させてしまったりすることもあります。
関係者に確認を取ることで、見落としていた情報が明らかになることがあります。
例えば忘れた傘が電車の中にある場合、家の中にはありません。このように場所によっては確認が必要な場合もあります。
9.一旦休憩して脳をリフレッシュ
見つからないときは、その日の探索を終えて、ひとまず休むことが大切です。
睡眠は脳をリフレッシュさせ、未整理の情報を処理する手助けをします。
寝ることによって、翌朝すっきりと目覚めたときに、「そうだ、あれをここに置いたんだ」と思い出すことがあります。
シンガーソングライター井上陽水の「夢の中で」という歌には、探し物が見つかることがあるのは探すのをやめた時、というフレーズがあります。
これは、物を探す警官に対する皮肉とも取れますが、私はこれを人の脳が睡眠中に情報を整理する様子を表現していると解釈しています。
10.それでも見つからなければ断捨離を考える
それでもまだ見つからない場合、おまじないを試しても良いですが、個人的にはこの機会に掃除や断捨離をおすすめします。
物が多すぎると、必要なものがどこにあるのか分からなくなりがちです。
掃除をすることで、思わぬところから失くしたと思っていた物が見つかることもあります。不要な物を整理し、環境を整えることで、探し物がスムーズに見つかるようになるかもしれません。
まとめ
なくした物を見つけるには、まず冷静になることが重要です。
慌てず、客観的に物事を見ることが大切です。
それで見つからない場合は、諦めることも一つの選択肢です。
大抵の物は再び手に入れることが可能です。
