元々右利きの人でも、左右の手で自在に箸を使ったり、文字を書いたりできるようになります。
このスキルを身につけようと思った理由は、学生時代に左利きに憧れ、自らを左利きに変える訓練をしたからです。
また祖父も甥っ子も左利きなので もしかしたら私にもできるかも、と思ったからです。
誤ってカッターナイフで右指を切ってしまったとき、何もかもがとても不便だった時に左利きの訓練をしてみようと思いました。
この記事を読んでいるということは、あなたも左利き、または両利きに興味があるのではないでしょうか?
ここでは、元右利きの方が左利きに変わるプロセスとその長所・短所について解説します。
また、左利きになるための具体的な練習法も紹介するので、興味がある方はぜひ参考にしてください!
左利きへの移行練習方法
私が右利きから左利きへと変えた話をすると、多くの人が興味を示してくれます。
左利きにどうやってなるのかと質問されることも多いので、ここで効果的な練習方法を共有します。
練習を始める前に覚えておくべきこと
練習に入る前に、幾つか大切なことを共有したいと思います。
利き手は習慣で克服できる
利き手というのは、持って生まれたものでもありますが、単なる習慣でもあり、訓練で変えることができます。
例えば、右利きの人も、ゲームをする際に左手で操作を行いますよね?
ピアノを弾いたり、パソコンを入力したり。
これから始める左利きへの練習も、面倒ではありますが、決して難しいことではありません。
特に、箸の使い方を変えるだけなら、1ヶ月あれば十分に慣れることができます。
字を書くのはなかなか大変ですが、まずは 箸から攻めていきましょう。
毎日続けることがコツ
大切なのは、毎日コツコツと練習を続けることです。
最初はなかなかうまくいかなくて投げ出したくなりますが、我慢です。
たとえ忘れがちでも、習慣化させることが成功の秘訣です。
周りに公言しておくと サボれないので おすすめです。
左利きになるための具体的な練習方法
それでは、具体的にどのように練習を進めれば良いのでしょうか。
左手でスプーンや箸を持つ練習がお勧め
私のおすすめは、食事の際に左手で箸やスプーンを使うことです。
これにより、特別な時間を設けることなく毎日練習が可能です。
食事は毎日の必需活動なので、左手を使う習慣をつけるのに最適です。
箸で食事をする前にまずは左手に持ったスプーンでカレーやスープを口に運んでみましょう。
最初はこれだけでも違和感がありますがだんだん慣れていきます。
左手で食べ物を口に運ぶことに慣れてきたら、箸にもトライです!
練習を忘れない工夫
箸入れや食卓の目立つ場所に「左手で」というリマインダーを貼ると良いでしょう。
また箸置きの向きを右手の人とは逆にしてみましょう。
家族に指摘してもらうのも良いです。
宣言しておくとやらざるを得ないので「左利きになるから!」と最初に言っておくといいですよ。
また、矯正箸を使うのも一つの方法です。
左利き用の矯正箸を使い、右手で箸を使うことを意識的に避けることで、練習の継続が楽になります。
左手で箸を使うコツ
利き手を手本にする
左手で箸を持つ際には、右手(利き手)を手本にしてみましょう。
正しい箸の持ち方を意識し、下の箸は動かさず、上の箸だけを動かすようにしましょう。
最初のうちは右手と左手の両方に箸を持ち、同じものを同じように掴む感覚を覚えていくと良いです。
箸を持ってパチパチするだけのエア箸はできても、実際に物をつかんだり、裂いたり、つまんだりすることはなかなか難しいです。
ぜひ、右手にお手本になってもらいながら特訓しましょう!
他の動作も左手で行う
箸の使用に慣れたら、他の日常活動も左手で行うように挑戦してみましょう。
例えば、スマホの操作や荷物の持ち方、コップを持つのもドアノブも、さらには文字を書く練習も左手で行うと良いでしょう。
歯磨きも左手で行うと、慣れない手での操作がスムーズになります。
私はトランプを切る手も変えました。
肩掛けのバッグは右側にしょって、左手でバックの中から財布を出すなどの工夫もしました。
日常生活でも左手の出番がとても増えました。
左手を使うことのメリット
ここでは、右利きから左利きへの移行がもたらす利点を紹介します。
これらのメリットを知ることで、皆さんも「自分も試してみようかな」と思っていただけると嬉しいです。
マイノリティの視点を体験できる
最初の大きな利点は、少数派の視点を理解できるようになることです。
左利きの人の割合は日本人では約10%と言われています。
このことから、世の中がどれだけ右利き中心に設計されているかを実感できます。
たとえば、以下のような日常用品が右利きの人を想定して作られています:
– 横文字は左から右に書く
– TVゲームのコントローラー
– コンピューターマウスとキーボード
– はさみ
– 切れ味の良いナイフ
– そろばん
– エレベーターのボタン配置
– 電車の自動改札機
-電卓のキーの配置
– 自動販売機のコイン投入口
これらはほんの一部の例ですが、世の中の物がいかに右利き向けに作られているかが伺えます。
左利きの子供たちがはさみの使用に苦労するのも、右利き用に設計されたはさみを使っているからです。
左手の使用頻度を増やすと、左利きとしての視点が自然と身につきます。
日常生活で「これは右利きの人向けに作られているな」と気づく機会が増え、多角的な視点から物事を考える重要性を実感するようになります。
さまざまな作業が左手でしやすくなる
二つ目のメリットは、日常の様々な作業が左手でもこなせるようになることです。
たとえば、前述の箸の持ち方を左手でマスターすれば、他の動作も左手でやりやすくなります。
ボールを投げる、ラケットを振るなどの動作も上達します。
最初のうちは 右手の方が筋力もあるし、力が必要なものは やりにくいのですが、左手を使うことが 習慣化すれば 同じくらいの力でできるようになっていきます。
まさに「継続は力なり」です。
右手をケガした際の予備として
右利きの人が左手を使いこなせるようになると、右手を怪我したときの大きな保険になります。
日常的に左手を使ってお箸を持つ練習をしていると、右手に何かあった際にも左手がすぐに使えるようになります。
例えば、右手が筋肉痛のときに左手で食事をするなど、非常に便利です。
実際、うちの主人がバイクで転倒して右手の親指を骨折した時に、とても不便そうでした。
厚い本の内側でも書きやすくなる
厚めの本や教科書を読んでいるときに、本の中央の部分が膨らんでいて、その内側のページに書き込みにくいことがありますが、左手で書くことができれば、この問題を解決できます。
左手で文字を書くことに慣れると、このような状況でのストレスが軽減されます。
予想外の状況にも対応できる
左手で文字が書けるようになると、予期せぬ状況で便利です。
たとえば、セミナーなどで「利き腕でない手で書いてみてください」というアクティビティがあったとき、左手でもスムーズに書くことができ、「予想通りにはいかない」ことを示すことができます。
これにより、場を和ませたり、新たな会話のきっかけを作ることができます。
左利きとしての特別感
左手で字を書いたり、お箸を持ったりしていると、「左利きなんだ?すごいね!」と言われることがあります。
特に何かすごいわけではないですが、他人から認められると嬉しいものです。
電話しながらのメモ取りがスムーズに
左手で文字が書けるようになると、電話をしながらでもスムーズにメモを取ることができるようになります。
これまで右手で受話器を持ち、左手で書くのは不自然でしたが、左手が使えるようになると、より効率的で自然な姿勢でメモが取れます。
創造的な発想が増えるかも
左手を頻繁に使うことで、創造的な思考が促されるかもしれません。
右脳と左脳の話はよく耳にしますが、普段は右手(左脳)を主に使うことが多いため、左手(右脳)の使用を増やすと、新たなアイデアが浮かぶことがあります。
これはあくまで個人的な感覚ですが、何か新しいことを試してみる価値はあります。
料理や食事がより便利に
左手を使うことができるようになると、料理中や食事時に非常に便利です。
たとえば、フライ返しを右手で使いながら、左手で菜箸を操作できれば、料理の効率が格段に上がります。
また、鍋料理の際に左手で具材を取りながら右手で食べることができれば、一人で多くの動作を同時にこなすことが可能になります。
撮影がもっと自由に
料理やイベントの撮影時に左手で箸やその他のアイテムを持ちながら、右手でカメラを操作することができるようになると、より多角的な写真を撮ることが可能になります。
特に食事のシーンでは、この技術が非常に役立ちます。
左手を使えることのデメリット
左手を使うことには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、左手を使うことによって生じる不便さや困難について詳しく掘り下げます。
右利きの人との衝突
レストランなどで左手を使って食事をする際、隣に座る右利きの人と腕がぶつかることがあります。
これは、左利きの人が一般的に経験することですが、左手で動作することを意識的に選んだ人にも当てはまる問題です。
周囲の反応に疲れる
左利きとして行動すると、しばしば「え?左利きなの?」と驚かれることがあります。
当初は珍しさからか褒められることもありますが、何年も続くと次第にこの反応が煩わしく感じるようになります。
時には、その反応にうんざりしてしまうことも。
意味不明とされる選択
「わざわざ左利きになった」ことを話すと、「なんでそんなことするの?」と不思議がられることがあります。
多くの人にとって、右利きで十分なのに、なぜわざわざ変更するのか理解しがたいようです。
特に保守的な考えを持つ人からは、その選択を奇異に感じられることもあります。
左利き用のものが高額
左利き用に特別に作られた文房具やその他の器具は、安売りになることはほぼなくいつも 定価で高めです。
極めつけはゴルフセットです。
元々高価な上に左利き用になるととても高く、本当に 左利きの人が、道具が高くて大変、と言っていました。
その他、左利きにすることで得たもの
デメリットだけでなく、左利きになることで得られる特別な体験もあります。
「右利きの日」と「左利きの日」
長年にわたって左手で行動することで、右手と左手の感覚がほぼ同じになってきます。
その結果、日によって左手のほうが使いやすく感じる日さえあります。
これは脳の働きに関連している可能性があり、左手が特に活発に動く日は創造的な活動に適しているかもしれません。
どちらの手を使うか迷うこと
左利きとしての練習を積むと、特定のスポーツや活動でどちらの手を使うべきか迷うようになることがあります。
例えば、野球のバットを振るときに、子どもの頃は右手で振っていたが、今では左手で振る方が自然に感じる場合も。
このように、左利きになると、どちらの手を使うかの選択に迷うことがあるのです。
左利きになるには まとめ
この記事を通じて、両利きとしての生活の実体験をお伝えしました。
「できる気がしてきた」、「面白そう!やってみたい」と思ったら、是非挑戦してみてください。
両手を使えることは、かなりの安心材料となります。
利き腕は多くが習慣から来ていますので、継続すれば誰でも変更可能ですよ。