電話をかけたのに、呼び出し音が鳴らずにすぐ切れてしまう。
こんな経験をしたことはありませんか？
「電波が悪いのかな？」と最初は思っても、何度かけても同じ状況だと、ちょっと焦りますよね。
相手が通話中なのか、着信拒否されているのか、それとも端末の不具合なのか。
理由はいくつか考えられますが、適切な対処法を知っていれば、冷静に対応できます。
この記事では、電話の呼び出し音が鳴らずに切れてしまう原因と、その対処法を詳しく解説します。
それでは、順番に見ていきましょう。
通信環境の問題
電波の届かない場所では切れやすい
地下や高層ビルの中、山間部などでは、電波が弱いため、発信しても相手の電話に届かないことがあります。
特に、エレベーターや地下街では、突然圏外になることもありますよね。
また、大勢が集まるコンサート会場やスポーツイベントでは、回線が混雑してつながりにくくなることもあります。
災害時や回線障害の影響
大規模な災害が発生した場合、通信回線が混雑し、一時的に通話が制限されることがあります。
また、通信会社の設備トラブルやメンテナンス作業によって、一部の地域で通話ができなくなることもあります。
この場合は、通信事業者の公式サイトなどで障害情報を確認するとよいでしょう。
端末の不具合
スマートフォンや固定電話の故障
長く使っているスマートフォンや固定電話は、ハードウェアの劣化によって正常に動作しないことがあります。
例えば、スピーカーやマイクが故障していると、音が鳴らなかったり、通話自体ができなくなったりします。
また、バッテリーの劣化で電源が突然落ちるケースもあります。
ソフトウェアの不具合
スマートフォンのOSやアプリの不具合が原因で、発信ができなくなることもあります。
特に、OSのアップデート後に発生する不具合は珍しくありません。
通話アプリ（標準の電話アプリを含む）が正しく動作しているか、一度確認してみましょう。
端末の再起動や、アプリの再インストールで解決することもあります。
設定による影響
おやすみモードやサイレントモード
スマートフォンには「おやすみモード」や「サイレントモード」といった設定があります。
これらの機能が有効になっていると、着信音が鳴らないどころか、通話が自動で切れることもあります。
意図せず設定が有効になっていることもあるので、一度確認してみましょう。
通話制限の設定
端末や通信キャリアの設定によって、特定の番号や非通知の電話を受け付けないようにしている場合もあります。
特に、迷惑電話対策アプリを使っていると、意図しない着信ブロックが設定されていることがあります。
設定を見直してみると、問題が解決するかもしれません。
着信拒否の可能性
相手が特定の番号を拒否している場合
相手側で着信拒否設定をしていると、呼び出し音が鳴らずにすぐ切れることがあります。
この場合、相手の携帯会社によってメッセージが異なります。
- docomo：「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません」
- au：「おかけになった電話は、お客様の希望によりおつなぎできません」
- SoftBank：ユーザーが選択したアナウンスが流れる
こうしたアナウンスが流れる場合、着信拒否されている可能性が高いでしょう。
さらに、特定の条件下では、着信拒否された場合でも「発信音が鳴るが、すぐに留守番電話に繋がる」といった動作をすることもあります。
また、携帯電話だけでなく、固定電話やIP電話にも着信拒否機能があるため、相手の環境に応じて異なるケースが考えられます。
一部の機種では、着信拒否された場合でも「通話が終了しました」とだけ表示されることもあり、メッセージの違いを確認することで判断しやすくなります。
相手が間違えて着信拒否を設定している可能性もあるため、別の手段で連絡を試みるのも有効です。
ブロックされている可能性
LINEやSNSの通話機能を使っている場合、相手にブロックされていると、発信できないことがあります。
この場合、メッセージの既読がつかない、通話をかけても「通話ができません」と表示されるなどのサインがあるので、確認してみましょう。
対処法
では、こうした問題が起こったとき、どのように対処すればいいのでしょうか？
以下の方法を試してみてください。
通信環境を確認する
電波が悪い場所では、Wi-Fiを利用するか、電波の良い場所へ移動しましょう。
また、機内モードを一度オン・オフすることで、電波の状態が改善することもあります。
さらに、キャリアの電波状況を確認し、現在の通信状況が良好かどうかをチェックしてみてください。
通信障害が発生している場合は、公式サイトやSNSで最新の情報を確認するのも有効です。
また、スマートフォンのネットワーク設定をリセットすることで、電波の受信状態が改善することがあります。
設定メニューから「ネットワーク設定のリセット」を選択し、一度試してみるのもよいでしょう。
それでも改善しない場合は、SIMカードを一度抜き差ししてみると、接触不良が解消され、電波の受信状態が良くなることがあります。
端末を再起動する
スマートフォンや固定電話を一度再起動してみましょう。
これだけで、一時的な不具合が解消することがあります。
設定を確認する
おやすみモードや着信拒否設定が有効になっていないか確認しましょう。
また、迷惑電話対策アプリの設定も見直すとよいでしょう。
さらに、スマートフォンの「通知設定」や「着信音量設定」も確認しておくと安心です。
場合によっては、特定の連絡先に対して着信音がオフになっている可能性もあるため、連絡先ごとの設定もチェックするとよいでしょう。
また、一部のスマートフォンでは「通話拒否リスト」や「受信許可リスト」といった機能があり、これらのリストに誤って登録されていないかも確認してみてください。
特に、新しいアプリをインストールした直後や、スマートフォンの設定を変更した後に問題が発生した場合は、これらの設定を見直すことで解決できる可能性が高いです。
別の電話番号や非通知で発信してみる
もし相手に着信拒否されているかもしれないと思ったら、別の番号や非通知設定でかけてみると、状況がわかるかもしれません。
さらに、家族や友人の電話を借りて発信してみるのも一つの方法です。
また、相手が特定の時間帯だけ着信を制限している可能性もあるため、時間を変えて再度試すのも有効です。
もし、SMSや他のメッセージアプリで連絡が取れるなら、一度メッセージを送って相手の状況を確認するのも良いでしょう。
これらの方法を試すことで、より確実に状況を把握し、適切な対応ができるはずです。
通信事業者に問い合わせる
それでも解決しない場合は、通信会社のサポートセンターに相談してみましょう。
回線障害が起きている場合や、契約上の問題がある場合は、専門のサポートが必要になることがあります。
まとめ
電話をかけたのに、呼び出し音が鳴らずにすぐ切れてしまう原因には、さまざまなものがあります。
通信環境の問題や端末の不具合、設定の影響、そして相手が着信拒否をしている可能性などが考えられます。
まずは電波の状況や端末の設定を確認し、それでも解決しない場合は、別の方法を試してみるとよいでしょう。
焦らず冷静に対処することで、スムーズに解決できるはずです。
